広東風、鯛カマの地獄蒸し
和食にこだわらず美味しさ重視のメニュー第2弾です。
今回ご紹介するのは広東風魚の蒸し料理(清蒸魚)です。
清蒸(チンジェン)とは中国料理の調理名で、素材の風味をそのままに(清)蒸す(蒸)という意味です。魚を使うので清蒸魚となります。中国広東省や香港、台湾では非常にポピュラーな魚料理です。この料理を当館独自の調理方法でアレンジしました。
別府には温泉蒸気で食材を蒸す調理方法が古くより存在し、地獄蒸しと呼ばれています。地獄蒸しで食材を蒸すと身が柔らかくふっくらとなり非常に美味しくなります。
最近の地獄蒸しに関する研究報告によると食材に浸透する温泉成分を食べることでアンチエイジング効果が期待できるなど、健康調理法として紹介されています。そこで当館でも地獄蒸しを生かした料理を検討し中国で有名な魚の蒸し料理(清蒸魚)を加えることにいたしました。
大分県産、鯛のカマを使用し生姜や葱と一緒に地獄蒸しすることにより身が柔らかくふっくらした食感に蒸しあがります。魚汁(ユィジー)と呼ばれるほのかに甘い醤油ベースのたれを掛け白髪ネギを盛った蒸し魚の上から熱い油をかけて完成です。魚汁には魚醬やオイスターソース、その他にも色々な調味料を調合しております。本来中国ではピーナッツ油をかけるのですが当館ではゴマ油を使用し風味を引き立てています。
煮魚とは違い出汁が染み込まないので、身をほぐし出汁と葱、生姜を絡ませながらお召し上がりいただくと口の中に美味しさが広がります。魚好きの方ならば箸が止まらないこと間違いなしです。
この御料理は夕食付プランにご提供いたしております。